過労自殺、無給・大学院生などの相談が計29件
レポート
2009年9月28日 (月)
橋本佳子(m3.com編集長)
全国医師ユニオンは9月26日、「勤務医110番 医師の労働相談ホットライン」を臨時に開設、医師らから計29件の相談が寄せられた。内訳は医師16人、家族等7人、一般6人。今年春に過労が原因で自殺したと考えられる医師の友人からの相談、大学病院で診療しているにもかかわらず、大学院生のため無給である医師からの相談などがあった(詳細は後述)。 相談内容は、労働時間に関するものがトップで12件、以下、当直問題7件、残業代6件、過労死・過労性疾患(メンタル)5件、給与・手当4件など(重複集計)。具体的には、(1)長時間労働を強いられている、(2)時間外労働の時間を問わず定額の時間外手当しか支払われない、(3)タイムカードがなく、時間管理がなされていない、といった相談が寄せられた。 「30件くらいの相談があれば、と思っていたので、ほぼ予想通り。大学病院の勤務医からの相談が多く、診療科としては外科系が多かった」(全国医師ユニオン代表の植山直人氏)。 全国医師ユニオンは、昨年6月に発足した全国医師連盟(会員数は825人)の活動の一環としてスタート、今年7月21日に東京都労働委員会において適合決定を受け、正...
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