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地域医療再生基金750億円を執行停止、「補助金から診療報酬へ」◆Vol.4

レポート 2009年10月10日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は10月9日、2009年度補正予算3兆4171億円のうち、執行停止額を5213億円とすることを公表した。10月2日の時点での4359億円から、854億円追加された。その追加分のうち、最も多いのは、地域医療再生臨時特例交付金(以下、地域医療再生基金)750億円。各省庁とも9日に提出しており、今後、最終調整を進めた上で16日に執行停止額が閣議決定される。 厚労省は地域医療再生基金の削減について、「次期診療報酬改定で十分に地域医療に資する対応を行うことが前提」としており、15日締め切りの2010年度予算概算要求には医療費の増分を盛り込む予定。ただし、財務省は各省庁に対し、2009年度比で減額要求を求めており、どの程度、増分が認められるかは未知数。 同基金は総額3100億円で、750億円を差し引くと2350億円。長妻昭・厚生労働大臣は9日の記者会見で、「47都道府県に2カ所ずつ、1カ所当たり25億円を配分する」としている。 “ハコモノ”予算との批判も 地域医療再生基金は、自民党政権時代の2009年度補正予算で創設されたもので、救急医療の確保や医師の確保などのために、都道府県が策定する...