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チーム医療推進のカギは「人数か、意識か、制度か」◆Vol.3

レポート 2009年10月14日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

10月13日、厚生労働省の「チーム医療の推進に関する検討会」の第3回会議が開催され、第2回会議に引き続き関係者へのヒアリングが行われた(検討会の資料は厚労省のホームページに掲載)。虎の門病院(東京都港区)、近森病院(高知市)、聖路加国際病院(東京都中央区)の3病院の看護師や薬剤師などが、自院の取り組みを紹介。ヒアリングを通じて浮かび上がったのが、チーム医療推進のカギは何かという問題だ。 座長の東京大学大学院教授の永井良三氏は、「今日は、非常に恵まれている病院の話を聞いたように思う。チーム医療推進のためには、スタッフの人数の問題か、スタッフの意識か、あるいは法律・制度の問題かを整理したい。医療の現場で今、何が問題になっているかを引き続き、洗い出していく」とコメントした。 第2回会議までは、医師と看護師の役割分担を見直すために、「診療の補助」となっている看護師の業務範囲を拡大する必要があるかが焦点になっていた。保助看法などを改正し、米国のようなナースプラクティショナーなどの新たな資格を導入するか否かも議論になった。第3回会議で、こうした「制度の問題」に加えて、スタッフの数や意識、あるいは病...