1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 中医協委員人事を読み解く三つのキーワード◆Vol.8

中医協委員人事を読み解く三つのキーワード◆Vol.8

レポート 2009年10月27日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

“日医枠”をゼロにするか残すかが最大の焦点になった、中医協(中央社会保険医療協議会)委員人事。10月1日の任期満了から3週間強を経た10月26日、長妻昭・厚生労働大臣は記者会見を開き、新たな中医協の委員を公表した。 その基本的な考え方について、長妻大臣は、「われわれ新政権にとって、医療崩壊を食い止めることが最重要課題の一つ。そのためにはいろいろな方策が考えられるが、診療報酬は実務的なものである一方で、医療政策にも大きく関わる重要課題。そこで、マニフェストなどで掲げている医療の再生に資する方、一定の理解をいただいている方に依頼した。新しい政権なので、従来の延長線上で、自動的に選任するのではなく、われわれの医療政策を実現するための人選を行った」と説明する。 その上で、「診療所も、また病院も大変な状況にあるが、病院についてはもう少し手厚い対応が必要なのではないかと考えている。中医協は決められた中で点数を配分するが、私としてはどこかを減らして、どこかを増やすというより、診療報酬を全体として引き上げ、その上でもう少し病院関連、地域医療を手厚くしたいと考えている」と長妻大臣は付け加えた。 さらに「...