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「大学離れ」はいまだ続く、2009年度マッチング

レポート 2009年10月30日 (金)  村山 みのり(m3.com編集部)

医師臨床研修マッチング協議会は10月28日、2010年4月からの卒後臨床研修先を決める2009年度医師臨床研修マッチングの最終結果を公表した。 今年のマッチングの参加者は全体で計8406人。うち希望順位を登録したのは、8200人、マッチングで研修先が決まったのは7875人。一方、マッチングに参加した病院は1052施設。募集定員の総数は1万500人で、マッチングによる研修先決定者(7875人)はその75.0%だった(下表)。 今年2月、厚生労働省・文部科学省による「臨床研修制度のあり方等に関する検討会」は、研修プログラムの弾力化、地域による研修医偏在の解消を図るための都道府県・医療機関ごとの募集定員上限設定を盛り込んだ報告書を提出した(「都道府県枠で研修医を都市部から地方に“誘導”」、「「大学重視」がキーワード、見直し案公表」参照)。今回のマッチングにおける定員、研修施設・プログラムは、この報告書による方針が反映されたものとなっている。 大学病院に決まった研修者(大半が医学部6年生)は全体の49.7%、臨床研修病院は50.3%で、今回も臨床研修病院がやや上回った。この割合は2008年度と...