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優先接種者の前倒しはデータに基づく判断◆Vol.2

スペシャル企画 2009年11月8日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

これから新型インフルエンザの話になりますが、先ほど来、聞いておりまして、行政というのは、「コロコロ変わってはいけない」。朝礼暮改があってはならない。今までやってきた方針は、納得できる証拠があって、よほど大きなことがないと変えるべきではないと私は思っています。 「厚生労働省は、箸の上げ下ろしまでやるんじゃない」という意見があれば、一方で、「この部分が決まっていない、箸の上げ下ろしをやれ」と言っている感じにも聞こえる意見もある。そうであってはならないと思います。いろいろな意見があるのは確かですが、私は現場主義を貫きたいと思いますから、「箸の上げ下ろしまでやる必要はない」、そのように思っています。「厚労省は何をやっている」という意見もあるでしょう。しかし、私たちは方針を示す。あとは現場でやっていただきたい。その姿勢は変わらないと私は思っています。 先日、デビット・ナバロ(David Nabarro)という、国連のインフルエンザ対策上級調整官、事実上、国連のナンバー2の方ですが、私のところに訪問されました。今、新型インフルエンザの死亡率は10万分の1、先週(第44週)の(インフルエンザ)定点で...