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「公的負担」以外の財源調達は果たして可能か◆Vol.5

スペシャル企画 2009年11月10日 (火)  伊藤英一(新潟県立新発田病院循環器内科)

11月7、8日の2日間に開催された「現場からの医療改革推進協議会第4回シンポジウム」の1日目に出席した。私がこのシンポジウムの存在を知ったのは第2回シンポジウムの開催後で、第3回は都合で出席できなかった。今回が初めての出席である。事前に参加申込が締切られていたので大勢の参加者があるものと思っていたが、会場の東京大学医科学研究所大講堂では補助椅子も用意されて満員であった。 初日は4つのセッションが行われた。1.医療改革の現在、2.医療費、3.先端医療・がん難民、4.救急医療である。冒頭の挨拶をされた林良造・東京大学公共政策大学院教授と「医療改革の現在」で講演された木戸寛孝・「医療市民の会」共同事務局長ともに、政権交代後に医療政策決定のプロセスに変化が生じつつあり、今後も現場がそのプロセスに意見を反映させるべきことを述べた。 「実現するためのキーワードは『同一労働、同一賃金』です!!」 私はセッション2「医療費」に最も関心があったので、この話題を取り上げる。最初の演者、亀田隆明・医療法人鉄蕉会理事長の発表では、「我々が望むことは連合が目指す「労働を中心とする福祉型社会」そのものです!!」と...