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「2回接種、1回接種と抗体反応は同等」臨床試験報告(第2報)◆Vol.46

スペシャル企画 2009年11月13日 (金)  村山みのり(m3.com編集部)

11月11日、長妻昭・厚生労働大臣は、厚労省「新型インフルエンザワクチンに関する有識者との意見交換会」における専門家の意見ならびに同会で報告された健康成人200人を対象とした新型インフルエンザ国産ワクチンの臨床試験の2回目接種後の試験結果(中間報告第2報)を受け、新型インフルエンザの接種回数を見直し、健康成人、妊婦、基礎疾患を有する人、65歳以上の高齢者について1回接種とする方針を決定した(「健康成人、妊婦、基礎疾患患者、高齢者は1回接種:大臣が方針決定」参照)。 臨床試験の2回目接種後の試験結果(中間報告第2報)では、抗体保有率、抗体陽転率、抗体価変化率、抗体有意上昇率に1回目接種後、2回目接種後に差は認められなかったことが報告された。この報告を受け、有識者らは、健康成人、妊婦、65歳以上の高齢者、中高生、基礎疾患を持つ患者(一部を除く)については、1回の接種で十分な効果が得られるとの意見を取りまとめた。なお、13歳未満については従来通り2回接種すべきとされ、また各カテゴリーについて接種後に検査を行い、1回接種が適切であるかを検証することが必要であるとの見解が合わせて提出された(中間...