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過去最大を更新、2010年度医学部定員は8846人

レポート 2009年12月8日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

文部科学省は12月7日、大学設置・大学法人審議会に2010年度の医学部入学定員を諮問した。2009年度比360人増の計8846人で、過去最大を更新。今後、同審議会が12月18日に答申・回答し、決定する(資料は文科省のホームページに掲載)。 医学部定員は1981年度の8280人をピークに減少、2007年度には7625人まで減った。しかし、その後は増加に転じ、2008年度7793人、2009年度8486人となっていた。過去3年間で見ると(2007年度と2010年度の比較)、1221人の大幅増。これは、政府が2006年8月に新医師確保総合対策、2007年8月に緊急医師確保対策をそれぞれ打ち出し、2008年6月は「早急に過去最大程度まで増員し、今後の必要な医師養成について検討する」ことを閣議決定するなど、矢継ぎ早に医師不足対策を打ち出したためだ。 医学部の途中で大学院に進学するコースも 2010年度の特徴は、(1)地域枠(55大学、313人)、(2)研究医枠(11大学、17人)、(3)歯学部定員振替枠(6大学、30人)――の3枠で定員増を図ったこと。 地域枠とは、都道府県が地域医療再生計画に定...