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「医療崩壊と医師会崩壊、両方ともあり得る」◆Vol.2

スペシャル企画 2009年12月15日 (火)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――行政、保険者、住民との話し合い、対応の窓口として医師会が機能しているとのことです。では、県医師会と郡市医師会との関係はいかがでしょうか。 高原 長崎県の中では、諫早医師会はひどく逆らってきた会ですから(笑)。実はこれまでは自民党の応援を一生懸命にやった医師会ですね、諫早は。参議院の職域代表候補への投票率は、常にトップでした。にもかかわらず、「自分たちの首を絞める政党を応援していていいのか」という疑問があったので、今回の衆議院議員選挙では、「1回自分たちで全候補者の意見を聞きたい」と思った。県の医師会にそれを言ったところ、すごく反発がありましたね(注:諫早医師会では、2008年10月に民主党新人の薬害肝炎九州訴訟原告団代表の福田衣里子氏、自民党の久間章生・元防衛大臣らを集めて講演会を実施。2009年8月の選挙では福田氏が当選。「日医は選挙結果を真摯に受け止め、反省すべき」を参照)。 県医師会に対しては、言いたいことをいつも言わせていただいております。ただ、長崎県医師会は、日本医師会の方を向いており、郡市医師会の意見を上に上げてくれない。これは“医療事故調”の問題も同じでした(注:厚生...