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「新型ワクチンの安全性には問題なし」との結論変わらず◆Vol.50

スペシャル企画 2009年12月13日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の第6回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会と第3回新型インフルエンザ予防接種後副反応検討会の合同会議が、12月13日開催された。 前回(11月30日)と同様に、副反応の報告(ワクチン接種後の死亡症例、重篤症例、ギランバレー症候群やアナフィラキシー様症状の可能性がある症例)について議論。約2時間にわたった会議の最後に、座長の独協医科大学特任教授の松本和則氏は、「現時点までに新型ワクチンの安全性において、重大な懸念がある状況ではない、と評価していいか」と出席者に投げかけたところ、委員からは異論は出ず、会議は終了した(11月30日の会議は、「疫学的データもなく、分析できない」を参照)。 もっとも、データ不足で新型ワクチン接種と死亡などとの因果関係が評価できない症例もあることなどから、前回に続いて、副反応に関する疫学的調査を求める声が出た。 この点について、会議後の記者会見で、厚労省医薬食品局安全対策課長の森和彦氏は、「副反応の疫学的研究は、厚生労働特別研究で実施を検討している。関係学会とも協力して進めたい」と語った。ただし、実施時期について、「春先ぐらいまでに研...