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民主党政権への期待と不安が会長選立候補の理由◆Vol.5

スペシャル企画 2009年12月21日 (月)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――日本医師会には、現場の医師の声が届いていない。一方で、社会に対しても情報発信できていない。こうした問題解決のために、何をすべきだとお考えですか。 原中 私は今回、民主党政権が誕生したのは、単なる政権交代ではないと思っています。今までは官僚政治だった。官僚たちが作った政策を、我々がいくら言っても変更できなかった。 ヨーロッパでは第二次世界大戦後、荒廃した国を立て直すために、道路などインフラ整備に努めた。でも既に約30年前に、「インフラから民生へ」、国民の生活にお金をかける時代に変わった。しかし、日本は残念ながら官僚政治が続き、官僚たちは自分たちの“天下り”、“渡り”先のために特殊法人などを作ってきた。政治家は、それに対して文句を言えない。質問主意書から答弁まですべて官僚に作らせていたわけですから。そうした政治が長年続いてきた。 これに対し、今回、民主党政権になり、政治家が政治を担う時代、政治家が政治の責任を取る形に変わった。鳩山先生が「コンクリートから民生へ」というキャッチフレーズで政権交代を果たしたわけですから、私たちが日本医師会として、医師の立場、国民の立場から、社会保障がどうあ...