「御用審議会」「御用検討会」はやめるべき◆Vol.7
スペシャル企画
2010年1月4日 (月)
司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――議論のあり方の関連で言えば、中央政府における審議会なども改革すべきだとお考えですか。 原中 「御用協議会」「御用審議会」はやめるべきです。委員の先生方が自分の経験を生かして、意見を述べる。それを政府が受け取るという場にしなければ。今までは厚労省が決めたことを「了承」する場だった。全然議論になっていない。 ――政府、行政の政策決定プロセスについても意見を言う医師会を目指すと。 原中 当然のことです。 「厚労省の高齢者医療制度改革会議には、現場の人が入っていないことが残念」と語る原中勝征氏。(写真:松本健太郎) 高原 今日は、すごくつまらない会でした(高原氏は、対談の前に11月25日の社会保障制度審議会・医療保険部会に出席。『「社保審こそ事業仕分けの対象」、高原・諫早医師会長が疑義』を参照)。前回(11月16日の部会)も同じで、終わったらそのまま飲みに行き、憂さを晴らした(笑)。 ――審議会が形骸化したのは、「審議会の委員になることが名誉」だと思う医療者がいるからでしょうか。 原中 私は「専門家」とは、現場で働いている人だと思うのです。現場主義というのが、民主党の政策立案の基本であれば...
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