学問的専門集団として自律的な組織へ◆Vol.8
スペシャル企画
2010年1月6日 (水)
司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
「学術的専門集団の場としての医師会の機能は重要」と話す、原中勝征氏。(写真:松本健太郎) 原中 私は今の病院の院長になったのは1991年。その直前は、東大内科の助教授でしたが、専門医制度が確立する前の時代です。今、私の教え子たちが専門医になっています。専門医制度は学会の収入源になっていますが、何も学会に受験料を払って専門医になる必要もない。大切なことは実力を付けることです。 私が「立候補にあたって」で書いたことに、「学問的専門集団として研さんに励むこと」があります。今はインターネットでの講習も可能です。講習を受けてもらった後で、テストをする。その講習を受けた証明を、院内に掲げられるようにしたい。勉強した人は、勉強したなりの証明書を与えることが必要でしょう。 既に県レベルではこうした取り組みを行っています。例えば、肝炎のインターフェロン治療の医療費助成制度は、日本肝臓学会の肝臓専門医が勤務する医療機関等を受診するなどの条件があります。しかし、私たちの県では、県と医師会が中心となって、インターフェロン治療に必要な知識を学ぶための講習会を開催、受講した医師には、知事と私の名前で、「この県にお...
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