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「中高生のワクチン接種は1回でOK」◆Vol.51

スペシャル企画 2009年12月17日 (木)  伊藤 淳(m3.com編集部)

意見交換会の冒頭で「本日の議論を参考に、ワクチン接種回数に関する最終決定を行いたい」と語る厚生労働大臣政務官・足立信也氏。 12月16日、新型インフルエンザワクチン接種回数に関する見直しが厚生労働省から発表された(「新型インフルエンザワクチンの接種回数の見直しについて(2009年12月16日)」参照)。今回の見直し方針は、「中高生に相当する年齢の者は1回接種とする」、「妊婦は1回接種の方針を維持する」の二つ。この方針は、同日に開催された「新型インフルエンザワクチンに関する有識者との意見交換会」の判断を受け、決定されたもの。 意見交換会では、中高生および妊婦を対象とした臨床試験データが紹介され、それを踏まえて専門家が判断を下した。それぞれ、判断の基となった臨床試験データやディスカッションの模様を紹介する。 1. 中高生に相当する年齢の者は1回接種とする 11月11日に発表された厚生労働省の方針では、「中高生は当面2回接種とするが、今後の中高生を対象とした臨床試験の1回目の接種結果等を踏まえ判断する」とされていたが(「健康成人、妊婦、基礎疾患患者、高齢者は1回接種:大臣が方針決定」参照)、...