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「50点で不合格、大きく失望、憤りすら覚える」、改定率で日医

レポート 2009年12月24日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会は12月24日午後1時から定例記者会見を開き、2010年度の診療報酬改定率がネットで0.19%増となったことについて、「プラス改定は、2000年以来であり、医療費抑制政策が転換しつつあることを評価したい」と前置きしつつ、「小幅すぎる改定。新政権に期待を寄せてきた全国の医師、医療現場は大きく失望し、憤りすら覚える」という唐沢祥人・日医会長名の見解を公表した(全文は下記に掲載。改定率については、「ネットで0.19%増、プラス改定は10年ぶり」を参照)。 常任理事の中川俊男氏は、「合格ラインを60点とすれば、50点。簡単に言えば、不合格。医療費を上げて医療崩壊を阻止することは、民主党のマニフェストで、子供手当てと同様に、“一丁目一番地”だったはず。0.19%増は、国庫負担にすれば160億円にすぎない。これで日本の地域医療の崩壊を防ぐことができるのか。薬価改定等財源の約5000億円を診療報酬改定に充てるのはいいが、残念な結果」と述べた。 「小泉政権の改革以降、7.73%も引き下げられた。これに対応する引き上げが必要だとしていた。民主党議員は選挙前から大幅な引き上げを公言しており、ごく...