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薬価制度改革・医療材料制度改革・後発品使用促進の骨子取りまとめ

レポート 2009年12月25日 (金)  村山みのり(m3.com編集部)

12月22日、中医協総会で、2010年度診療報酬における「薬価制度改革の骨子」、「保険医療材料制度改革の骨子」、「後発医薬品の使用促進のための環境整備の骨子」が事務局より提出され、薬価制度改革については了承、残る2つについてはこの日に出た意見を踏まえて会長の遠藤久夫氏(学習院大学経済学部教授)が最終案をまとめることとなった。 ◆薬価制度改革の骨子 今回の薬価制度改革では、「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」が創設される。「ドラッグ・ラグ」や適応外薬等の問題の解消、革新的な新薬の創出加速を目的とするもので、後発医薬品が上市されていない新薬のうち、乖離率が全既収載医薬品の加重平均乖離率の範囲内の新薬について、「市場実勢価格加重平均値+調整幅2%で算定される薬価」に「加重平均乖離率-2%」を加算(「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」)することとなる。また、その一方で、後発医薬品の使用促進のため、後発医薬品のある新薬の市場実勢価格に基づく算定値を2%引き下げる。 事務局(厚労省)は、「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」に必要となる財源を830億円、後発品の薬価引き下げの効果をマイナス530億円...