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「トリアージへの評価導入は時期尚早」日医、2010年度改定骨子への見解

レポート 2010年1月21日 (木)  村山みのり(m3.com編集部)

日本医師会は、1月21日の記者会見において、「平成22年度診療報酬改定に係る検討状況について(現時点での骨子)」についての見解を発表した。同骨子については現在、厚生労働省のウェブサイトでパブリックコメントが募集されており、日医もこれを提出する予定。なお、日医は前回改定までは中医協に委員として参加していたため、パブリックコメントを提出するのは初めて。 見解の中で、日医は小児の初期救急において緊急度の高い患者を優先的に治療する制度(院内トリアージ)、救急外来を受診した軽症患者からの特別料金の徴収について「時期尚早」と反対を表明。理由として、トリアージの実施基準が確立していないこと、責任の所在が不明確であり、また看護師がトリアージを実施できるとした場合、ナースプラクティショナーの導入を促進しかねないこと、国民にトリアージの概念が浸透しておらず、理解を得ることが難しいことなどを挙げた。特別料金の徴収についても、国民の理解が不十分であるとともに、軽症と判断された場合に、他の医療機関を受診し直すか、自己負担をしなければならないが、そのまま帰宅する患者も少なくないと予想され、重症化を招く恐れがあるこ...