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「看護師の役割拡大に向けたトライアルを」、永井座長◆Vol.7

レポート 2010年1月22日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「チーム医療の推進に関する検討会」の第9回会議が1月21日に開催され、同省作成の「主な論点の整理について」に関する議論が行われた。この「論点の整理」は、(1)チーム医療の推進に係る基本的な考え方、(2)看護師の役割の拡大、(3)その他のメディカルスタッフの役割の拡大、(4)多職種の連携の推進、の4つの柱から成る。 その中心は(2)で、「高度な能力を備えた看護師」と「一般の看護師」に分けて、看護師の裁量の拡大や業務範囲の拡大などを進める際の論点が盛り込まれている。(1)「高度な能力を備えた看護師」と「一般の看護師」の役割拡大を同時に進めるか、どちらかを優先して行うか、(2)法改正を行い、「高度な能力を備えた看護師」として「日本版ナースプラクティショナー」(仮称)などの資格を設けるか、現行法の中で役割拡大を進めるか、などが主な論点。 21日の議論では、それぞれについて意見が対立、結論は出なかった。ただし、仮に関係法律を改正し、新たな資格制度を創設するには時間がかかる。まずは現行法で、「診療の補助」としてどこまで可能なのかについて整理する必要性では一致を見た。 座長の東京大学大学...