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新型ワクチン、「臨時接種」に類型新設で対応◆Vol.2

レポート 2010年1月28日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会の第3回会議が1月27日、開催された。同部会は、短期的には、新型インフルエンザワクチンに対応するための予防接種法の改正、中長期的にはワクチン行政全般の議論をする場(「予防接種法の抜本的改正なるか、厚労省で議論開始」を参照)。27日の会議の議題は前者。今通常国会に改正案が提出になっており、厚労省の考え方が提示された。 厚労省は、3分野10項目の考え方を示した。基本的には、現在の新型インフルエンザで実施したワクチン対策が基になっている。 1.今回の新型インフルエンザ(A/H1N1)と同様の感染症についての臨時接種の類型の創設 (1)新たな臨時接種の類型の必要性および性格、(2)接種の必要性に応じた公的関与の在り方、(3)健康被害救済の給付水準、(4)接種費用に係る実費徴収の可否 2.新型インフルエンザ等の世界的な大流行(パンデミック)への対応 (5)ワクチン確保、(6)接種の優先順位付け、(7)ワクチンの供給調整、(8)医療機関における適正な接種の実施の確保 3.臨時接種として接種を実施した新型インフルエンザの定期接種化 (9)定期接種化の...