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「今改定の検証が必要、後発医薬品の使用促進には努力」

レポート 2010年2月13日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

「今改定は、スケジュール的がタイトで肉体的には厳しかったものの、精神的には楽しかった。新しく中医協委員になった方々を中心に、建前論や機関決定ではなく、現場の立脚した議論が行われたからだ。今の社会保障審議会の医療部会や医療保険部会は、"死んでいる"。今回加わられた三人の先生方に、社保審の委員になってほしい」 2月12日、中医協が診療報酬改定を答申後に、診療側委員7人は全員そろって記者会見を開催した。その席上、こうコメントしたのは、全国公私病院連盟副会長。 2009年9月の民主党政権発足に伴い、診療側7人のうち4人は新メンバーになり、日本医師会代表3人の代わりに、大学病院、地域医療、個人診療所の立場から新委員が入り、議論が活発化した。今改定が3回目となる辺見氏のコメントは、これを裏付けるものだ。 記者会見で7人の委員は、一人ずつ答申直後の感想を述べた。「現場に立脚した議論」「エビデンスに基づく審議」の重要性を強調した点が共通点と言えよう。中医協会長の遠藤久夫氏も認めた通り(「長妻大臣、足立政務官、遠藤会長が中医協を総括」を参照)、今改定では以前よりはこれらが実践されたが、今後の課題でもある...