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「歯科の議論が不足、2.09%増でも十分ではない」

レポート 2010年2月13日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

渡辺三雄・日本歯科医師会常務理事 渡辺三雄・日本歯科医師会常務理事 今回の改定の経過を踏まえて、感想、考えを述べたいと思います。まず一つに今回改定の中で、歯科の問題について審議する場が大変少なかったと思います。消化不良の中での審議だったという感じをしております。歯科診療所は6万8000ありますが、この歯科診療所が、日本の歯科医療のほとんどを支えている。その二次医療機関として支えているのが病院という構成になっています。 毎日、日によって違いますが、100万から120万くらいの患者さんが診療所を訪れて、診療を受けている、患者さんのニーズがある。そういう状況で、日々、歯科診療を提供しているわけです。そういう歯科診療所の今の状況を見てみると、非常に厳しい。今朝のニュースに、朝の番組に歯科の問題が取り上げられていました。非常に厳しい状況で、10年前と比べて歯科診療所の収入が約12%も落ちている。20年前と比べますと、31%も落ちている。そういう非常に厳しい中で、しかし新しい機器はどんどん後から出てくる。患者さんに的確な診療をするために新しい機器を入れる。今回レーザーのものについても新しく1点入り...