保団連、「予防接種行政の早急な改善を求める要望書」を提出
レポート
2010年2月19日 (金)
村山みのり(m3.com編集部)
全国保険医団体連合会は2月18日、「予防接種に関する国会内学習会--遅れた日本の予防接種制度の現状とその対策」を衆議院議員会館で開催した。通常国会に予防接種法改正案が提出され、関係部局での審議が行われる予定であることを踏まえ、日本の予防接種制度の現状について医療関係者・患者等が、国会議員などにプレゼンテーションを行った。 学習会には約140人(国会議員11人、議員秘書40人、患者・マスコミ関係者等90人)が参加した。 「予防接種は国防対策」医療費抑制効果も 基調講演を行ったのは、神谷齊・国立大学病院機構三重病院名誉院長。「わが国の予防接種行政に求められるもの」と題し、予防接種の歴史的発展、ワクチンの特徴・主な機能・重要性、日本の現状と今後の3つをテーマに説明した。神谷氏はワクチンを「感染症の死者を減少させた最大の功労者」と位置づけ、21世紀の医療が目指すものは「治癒→予防」であり、ワクチンは予防医学の中核を成すものであると説明。予防接種により感染症を防ぐことには、個々人の健康を守る、次世代の健康を守る、社会を守る、感染症そのものを制圧・根絶する、との4つの意義があり、「予防接種は国防対...
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