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一定の医行為を行う「特定看護師」の法制化を提言◆Vol.8

レポート 2010年2月19日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「チーム医療の推進に関する検討会」の第10回会議が2月18日開催され、「特定看護師」(仮称)の法制化を盛り込むなど、看護師の役割拡大を提言した報告書案が公表された。そのほか、チーム医療の基本的な考え方、看護師以外の医療スタッフの役割拡大、医療スタッフ間の連携の推進などの視点についても、報告書案に盛り込まれている(資料は厚労省のホームページを参照)。 「特定看護師」とは、大学院修士課程の修了者など、一定の医学的教育・実務経験を有する看護師で、動脈血ガス測定のための採血などを医師の包括的指示の下、「診療の補助」の範囲で行う。高い専門的能力を持つ看護師資格の新設により、従来よりも侵襲性が高い「診療の補助」までも看護師が担えるようにするのが狙い。まず現行の保助看法の下で試行的に運用、その後、法制化すべきとしている。 法制化については異論が出たものの、「特定看護師」を試行的に実施することについてはほぼ合意が得られた。検討会の最後に、日本看護協会副会長の坂本すが氏は、「特定看護師の業務範囲はどこまでかなどの問題はあったが、法的な制度を設けることについては、おおよその同意が得られたと思っ...