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「新臨時接種」の新設で新型ワクチンに対応◆Vol.4

レポート 2010年2月20日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の第5回厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会が2月19日に開催され、「予防接種制度の見直しについて」(第一次提案)(案)を議論、一部修正を経た上で了承した。第一次提案は、「新型インフルエンザ対策として緊急に講ずべき措置」と、「議論が必要と考えられる事項」から成る(第一次提言、19日の資料は、それぞれ厚労省のホームページに掲載)。 「新型インフルエンザ対策として緊急に講ずべき措置」は、新型インフルエンザ(A/H1N1)以外の新型インフルエンザが流行した場合に備えるのが目的。A/H1N1型の予防接種事業は、現行の予防接種法では対応できず、特別措置法を昨秋に制定した経緯がある。ただし、対象はA/H1N1型のワクチンに限られる。第一次提案を踏まえて、厚労省は今通常国会に予防接種法の改正案を提出する予定。 ただし、これはあくまで臨時的な対応で、新型インフルエンザ以外のワクチンも含めた予防接種行政全体の改善に向けて、本部会では議論は続ける。そのたたき台となるのが、「議論が必要と考えられる事項」だ。つまり、予防接種法を二段階で改正することを想定している。 「緊急に講ずべき措置」は、前回の...