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「医師不足を逆手に取り、弱みに付け込んだ安易な発想」日医、特定看護師に反対

レポート 2010年2月25日 (木)  村山みのり(m3.com編集部)

日本医師会は2月24日、記者会見において、18日に開かれた厚生労働省の「チーム医療の推進に関する検討会」(第10回)において、検討会報告書に「特定看護師」(仮称)の法制化を盛り込む方針が示されたことについて、「日本医師会すべてをかけて断固反対する」との見解を発表した。同検討会は次回(3月19日)が最終回となるが、委員である羽生田俊・日医常任理事は、「特定看護師が検討会報告として出るのであれば、私は検討会の委員を辞任して帰ってくる」としている(18日の検討会については、医療維新『一定の医行為を行う「特定看護師」の法制化を提言』を参照) 羽生田氏は、「看護師の業務において保健師助産師看護師法(以下「保助看法」)に定められた“診療の補助”に該当するかどうかが不明確なグレーゾーンが多く、現場ではそれらが法律違反に当たらないのか不安を抱えながら業務をしてきた。これをどう法律で担保し、看護師が行うかを考えるのが、本来のチーム医療の検討会であったはず。それが、第10回会議で報告書案の段階になって急に特定看護師の名称で新たな職種を作るという話になった」と問題視。 その上で、「グレーゾーンの業務を特定看...