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外来管理加算に関する徹底的な検証が不可欠 - 安達秀樹・京都府医師会副会長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2010年3月2日 (火)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

今回の診療報酬改定改定の焦点の一つが再診料と外来管理加算の扱い。最終的には診療所の点数引き下げによる再診料の病診統一、外来管理加算の算定ルールの変更という形で決着した。特に再診料の点数は、最後まで診療側と支払側の意見が分かれた点でもある。 新たに昨秋から中医協委員になり、診療側では唯一、個人診療所の立場にある、安達秀樹・京都府医師会副会長に、再診料と外来管理加算を中心に今改定を振り返ってもらうとともに、次回改定に向けて積み残した課題をお聞きした(2010年2月27日にインタビュー。計4回の連載)。 「次回改定では、再診料引き下げ分は返してもらわないといけない。そのためには財源確保が必要」と強調する安達秀樹氏。 ――今改定について、どんな評価、意見が寄せられていますか。 個人診療所で注目が高かったのは、再診料と外来管理加算。中医協の議論で私は、外来管理加算の算定要件について、「お薬受診は要らない」と言いました。これは、いろいろな思いはあるでしょうが、皆さんに理解していただいていると思うのです(「お薬受診は要らない」とは、「お薬のみ」という患者に対して、簡単な説明で終えるような診察では、外...