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プラス改定で再診料を下げる理由はない - 安達秀樹・京都府医師会副会長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2010年3月3日 (水)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

安達秀樹氏は、「診療所の基本診療料である再診料の問題は、永遠の重要課題」と語る。 ――再診料は71点から69点に下がりましたが、最後まで診療側は「71点以上での病診統一」を求めていました。 それは当然です。これまで財源論で下げてきた。今回はプラス改定だったのだから、再診料を下げる理由は何もなかった。「病診統一」といっても、今改定で一気に統一しなくてもよかった。両者を近づけるという、中間ステップを取る選択肢はあったはず。 ――2点下がったのは、財源論に尽きると。 その通りです。全部財源論。僕は2月8日の中医協総会で、白川さん(支払側委員の白川修二・健保組合常任理事)に聞いたでしょう。白川さんは、「60点(病院の再診料)と71点(診療所の再診料)の中間、66点で病診統一をすべき」だと言った。患者さんの視点から言えば、病診で再診料に格差があるのはおかしい、という論理も分かります。しかし、診療所の再診料を下げる理屈はない。 そこで僕は、今後の議論のために、白川さんに確認した。「診療所の再診料は66点が妥当だと思っているのか、それとも財源論なのか」と。彼は「財源論だ」と言った。診療所の再診料が6...