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重要なのは次回改定に向けた中医協議論 - 安達秀樹・京都府医師会副会長に聞く◆Vol.4

インタビュー 2010年3月5日 (金)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

「全病院が“総合デパート”である必要はない。今後は機能分担が必要」と安達秀樹氏。 ――では全体的に見ると、今改定でどの辺りが引き上げになったのでしょうか。 やはり改定の「重点事項」になったNICU、小児救急など。ただし、救急部門については、3次救急は相当上がりましたが、2次救急はアップしたものの、3次救急ほどではないでしょう。また入院部門では、入院14日以内までの加算のアップ、看護補助加算の評価などがあり、結構引き上げになったと思います。 ――今回の改定では、「連携」もキーワードの一つだと思います。例えば、救急医療では受け入れ態勢だけでなく、後方支援の病院が評価されたほか、肝炎など疾患別の医療機関の連携に着目され点数が付いています。 連携の点は、先ほどもお話したように、日本の医療体制が、量的な面のみに着目されてきたことと関連があると思っています。さらに診療所外来の基本診療料とも関連する話ですが、やはり病診連携が実態のある形にきちんと作る必要があります。 ――「実態のある形」というのは。 病院にとっては、自分のところで外来を持っていれば、入院患者の“予備群”を確保できるという認識がありま...