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「小泉政権下の市場原理主義に逆戻りする」日医、規制・制度改革分科会に懸念

レポート 2010年3月3日 (水)  村山みのり(m3.com編集部)

3月に設置期限を迎える規制改革会議に代わり、行政刷新会議に設置される規制・制度改革分科会について、2月27日付の時事通信で規制改革会議議長ほか同会議の中核メンバーが引き続き起用される方向であると伝えられたこと、また1月12日の行政刷新会議において、規制改革会議の選定した重点取組課題についての資料がそのまま参考資料として配布されたことについて、日本医師会は3月3日の記者会見において「規制改革の悪い流れを引き継ごうとしている」として強く懸念を示した。 中川俊男・常任理事は、「現政権である民主党は、かつては規制改革そのものに否定的だった」と指摘。また、「規制改革会議が2009年12月に重要取組課題として選定したいわゆる混合診療の解禁や診療看護師資格の新設などは、現政権である民主党のマニフェストには一切ない」として、規制改革会議の資料を行政刷新会議でそのまま使用することを問題視した。 2009年12月30日に閣議決定された「新成長戦略」では、医療について「ライフ・イノベーションによる健康大国戦略」として、2020年までの目標を「医療・介護・健康関連サービスの需要に見合った産業育成と雇用の創出、...