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キャビネット制は採用せず、有為な人材を活用 - 日本医師会会長・唐沢祥人氏に聞く◆Vol.2

スペシャル企画 2010年3月9日 (火)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

「今までのことを全部承知している人間が、大事なものは継続しながら、変えていくことが必要。この流れの中で私はやっていく」と語る唐沢祥人氏。 ――先ほど「継続」と「刷新」という言葉を使われましたが、具体的にはそれをどのように実現されるのでしょうか。 私は長年、医師会活動に携わっており、医師会の機能、地域医療活動を反映した医師会のあり方についても、「こうすればやっていける」という方向を打ち出せるところまで見えています。 ただ、「独り相撲」ではできません。一局面だけでなく、他の局面も理解し、一緒に参加していただける方、すべて分かっている仲間を増やす努力をすることが必要です。 従来は、地域の医師会活動を長年やらないと、日本医師会にモノを言える地位になりませんでした。でもこれからはそうではなく、あらゆる世代の医師が、堂々とモノを言えるようにしたい。医師の社会は、先輩・後輩の関係が強い上、各分野の専門性という垣根もあります。しかし、これらに関係なく、大いに意見を出してもらい、議論して、お互いの理解の中で進めていくことが必要です。 ――逆に言えば、若い医師の意見が反映される組織ではなかった。今、日医の...