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来シーズンはA/H1N1(新型)混合の3価ワクチン◆Vol.5

レポート 2010年3月16日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は3月15日に開催された第6回厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会で、来シーズン(2010/11年)シーズンのインフルエンザワクチンは、新型インフルエンザ(A/H1N1)を含めた「3価ワクチン」で対応する方針を公表した。 2009/10年の季節性インフルエンザワクチンは、A/H3N2、B型、A/H1N1(ソ連型)の3価ワクチンだったが、A/H1N1(ソ連型)をA/H1N1(新型)に変更する。これはWHO(世界保健機関)の推奨を受けた対応だ。「最終的には各ワクチン製造販売業者が判断することになるが、2価(季節性のみ)ワクチンの製造は依頼しない」(厚労省)。接種希望者は、A/H1N1(新型)を含む3価ワクチンか、1価(新型)ワクチン(備蓄で対応)かを選択することになる。 厚労省は、A/H1N1(新型)を含む「3価ワクチン」を製造するメリットとして、(1)季節性と新型のワクチン接種が同時にでき、接種者の経済的・身体的負担が最小限になる、(2)「2価(季節性)ワクチンと1価(新型)ワクチン」など、複数種類のワクチンを製造する場合と比べ、全体としてみた場合の生産効率が最も良い、ことを...