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「特定看護師」の試行・調査を新年度から実施へ◆Vol.9

レポート 2010年3月20日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「チーム医療の推進に関する検討会」の第11回会議が3月19日に開催され、報告書を取りまとめた(検討会資料は厚労省のホームページに掲載)。 看護師の役割拡大のために、大学院修士課程修了などの条件を満たした看護師に対し、医師の指示の下、「一定の医行為」(以下、「特定の医行為」)を認める「特定看護師」(仮称)の創設を打ち出したのが特徴。ただし、第10回会議では、「特定看護師」(仮称)の法制化を求めていたが(『一定の医行為を行う「特定看護師」の法制化を提言』を参照)、「法制化を視野に入れた具体的な措置を講じるべき」とされ、今後、実証的試行・調査などを経て、法制化に関して検討するとされた。 2010年度以降、「特定看護師」(仮称)に類似の看護師養成に取り組む大学院修士課程などと協力して、試行を行うほか、「特定の医行為」の現在の臨床現場での実施状況の調査を行う。現在、看護系大学院は全国に約180コースある。類似の看護師養成に既に取り組んでいる大学としては、大分県立看護科学大学、国際医療福祉大学、聖路加看護大学などがあるが、「これから新規に取り組む大学も含め、できるだけ多くの大学の協力を...