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組織率向上、キャビネット選挙廃止では一致 - 公開討論会◆Vol.3

スペシャル企画 2010年3月23日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

3月20日に開催された関東甲信越医師会連合会主催の日本医師会長選挙立候補予定者による公開討論会の第二のテーマは、「日本医師会の改革と多様な立場の医師が参加できる組織改革の方策について」。 日医の会員数は現在、約16万5000人で、全医師の約60%にとどまる。組織率向上、特に勤務医の加入率の増加に向けて日医は取り組んでおり、この3月には日医の「医師の団結を目指す委員会」が答申をまとめた(『「日医改革委員会」の早急な設置を要望、日医委員会答申』を参照)。同委員会の委員長を務めたのが、会長選挙立候補者の一人である、森洋一・京都府医師会長だ。 日医改革の一環として、組織率向上の必要性は、森氏、原中勝征・茨城県医師会長、唐沢祥人・日本医師会長の3候補とも認めた。さらに森氏は、一番大きな課題として、「これまで日医は医学教育、臨床研修にあまり参画してこなかった」と述べ、専門医制度までを含めた生涯教育体制の構築に取り組むことが、専門家集団としての責務であるとした。また原中氏は、これまでの反省に立ち、「一人ひとりの会員の声が届く医師会に変えていく」ことの重要性を強調した。 そのほか、「キャビネット選挙」...