「医師養成数1.5倍」には二候補が疑問視- 公開討論会◆Vol.4
スペシャル企画
2010年3月23日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
3月20日に開催された関東甲信越医師会連合会主催の日本医師会長選挙立候補予定者による公開討論会の第三のテーマは、「医師不足と診療科偏在にどのように取り組むか」。 医師不足、勤務医の過重労働などが問題になる中、民主党政権では、「医師数1.5倍、医師養成数1.5倍」を政策課題に掲げている(『「医学部の新設」が民主党政権の公約 - 鈴木寛・文部科学副大臣に聞く』を参照)。 唐沢祥人・日本医師会長は、「今の日本は努力すれば報われる社会から少し後退している」とし、努力が報われる社会に変えていくことが医師の偏在解消などにつながるとした。 原中勝征・茨城県医師会長は、「民主党は1.5倍として、医師をどんどん養成すればいいとしているが、これは大変危険なこと。医師がどの程度不足しているのかを算出することが重要」とし、医師不足の原因の一つとして臨床研修制度を挙げた。またフランスのように、医師会が医師派遣などに取り組むことも検討に値するとした。 森洋一・京都府医師会長は、(1)勤務医が病院から立ち去らない方策、(2)医師養成のあり方、の二つが重要だとした。(1)では女性医師も生涯働き続けることができるようフ...
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