日医会長選挙・三候補者の公開討論会を実施 - 公開討論会◆Vol.1

3月20日、日本医師会館において、4月1日に実施される会長選挙に立候補を表明している唐沢祥人・現会長、原中勝征・茨城県医師会長、森洋一・京都府医師会長の3人による公開討論会が1時間半にわたり開催された。参加者は約300人。 討論会は各候補者の所信表明演説ならびにあらかじめ用意された3つのテーマ、(1)今回の診療報酬改定に対する評価と次回の引き上げに向けての対策、(2)日本医師会の改革と多様な立場の医師が参加できる組織改革の方策、(3)医師不足と診療科偏在にどのように取り組むか、についての意見をそれぞれに述べる形式で行われた。まず最初に、それぞれの所信表明演説内容を紹介する。 ◆唐沢祥人・日本医師会長 今回の選挙で日本医師会が直面している試練は、診療報酬のための新政権との関係といった故のことではない。利益追求団体とのそしりを払拭し、多様な立場の医師が心を一つにして医療現場を維持しながら、国民医療完全再生を望む国民の声に応え、再出発をすることであると思っている。かつまた、自らの組織改革に踏み込み、次世代へのバトンタッチを果敢に行うことも重要な課題であると考えている。 政権交代以来半年、新政...