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診療報酬改定への評価には三者でやや温度差- 公開討論会◆Vol.2

スペシャル企画 2010年3月23日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

3月20日に開催された関東甲信越医師会連合会主催の日本医師会長選挙立候補予定者による公開討論会の第一のテーマは、「今回の診療報酬改定に対する評価と次回の引き上げに向けての対策について」。 今春の診療報酬改定では、10年ぶりにネットでプラスになったが、病院、特に急性期医療の入院医療に医科の改定財源の4800億円のうち4000億円が充てられた一方、慢性期医療を担う部分の入院料、さらには診療所では再診料の引き下げになったことなどへの不満の声もある。 今改定について、原中勝征・茨城県医師会長は、「自民党政権が続いていたら、医療費削減になっていた」とし、また当初民主党は2009年のマニフェスト作成時、急性期の大病院重視の方針だったが、中小病院や診療所も危機にあることを民主党に主張したと強調。 森洋一・京都府医師会長は、10年ぶりにプラス改定になったことは評価しつつも、「中小病院や診療所がトータルでマイナスになったことは容認できない」とし、次回の医療・介護報酬の同時改定に向けて、国民の理解を得ながら財源確保の働きかけを行うことが大切だとした。 唐沢祥人・日本医師会長は、「医療に財源投入の方向性を出...