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「看護師の役割拡大には原則異論なし」と日医

レポート 2010年3月25日 (木)  村山みのり(m3.com編集部)

日本医師会は、3月24日の記者会見において、「看護師の役割を拡大することについては、原則異論はない」とする見解を発表した。厚生労働省「チーム医療の推進に関する検討会」報告書(3月19日)を受けたもの。 同検討会では、議論の過程において「特定看護師」(仮称)の法制化が検討されたが、日医はこれに対し「特定看護師が法制化され、従来看護師が行ってきた業務が独占されると、今までのチーム医療が成り立たなくなる」として強い反対を示してきた。検討会の委員を務める羽生田俊・日医常任理事は、「今後、具体的な行為について検証がなされていく中で、『患者の視点』と『現場の意見を尊重して混乱を招かない』という立場を堅持して、引き続き対応していきたい」と述べた(検討会については、医療維新『「特定看護師」の試行・調査を新年度から実施へ◆Vol.9』を参照)。 羽生田氏は、検討会の報告書において、特定看護師(仮称)を「法制化すべきである」との表現から、「医療安全の確保の観点から法制化を視野に入れた具体的な措置を講じるべき」と修正されたこと、「『特定の医行為には特定看護師(仮称)しか実施できないとした場合には、医療現場が...