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医療は地域主権の時代へ、それを支える日医を期待- 森洋一・京都府医師会長に聞く◆Vol.3

スペシャル企画 2010年4月19日 (月)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

森洋一氏は、「日本医師会は非常には大変な時期にあり、原中先生にはがんばっていただきたい」と語る。 ――原中会長への提言として、医師会という組織のあり方についてはいかがでしょうか。 原中先生は、「三層構造」、つまり日本医師会、都道府県医師会、郡市区医師会という構造は歴然としてあるとし、その中で連携を取っていくとしています。最近は「フラットな関係」ということもおっしゃっていますが、この部分をどうお考えになるのか。 医療の実情、抱える問題は地域によって大きく異なります。国は、都道府県等に権限を委譲する。都道府県医師会、郡市区医師会は地域医療に取り組む。それぞれが積み上げてきたもの、まとめなければならないものは日本医師会、国に上げる。そうした地域主権の時代に入ってきていると思います。そうではなく、国、厚労省が言うことを日本医師会が都道府県医師会等に単に下ろしたのでは、実情と全く乖離してしまいます。こうした関係をどのように構築していくかも課題でしょう。 それを一番痛感したのは、新型インフルエンザ対策の時です。京都の場合、感染防御具の確保なども京都府の予算でお願いしたり、ワクチン問題にしても、例え...