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「病院があれば医学教育ができるとの考えは誤り」、首相ら5人に要望書

レポート 2010年4月23日 (金)  村山みのり(m3.com編集部)

国立大学医学部長会議・常設委員会は4月22日、記者会見を行い、4月13日付で国立大学医学部入学定員の計画的増員、大学病院への運営費交付金の増額等を求める要望書を鳩山由紀夫・内閣総理大臣、仙谷由人・内閣府特命担当大臣、川端達夫・文部科学大臣、小沢一郎・民主党幹事長、後藤斎・文部科学大臣政務官、広野ただし・民主党副幹事長に提出したことを発表した。 国立大学医学部長会議は、2009年10月に、(1)国立大学医学部入学定員を計画的に増員する、また増員に関しては、医学部における教育の質を維持することが絶対必要条件、(2)増員の方法に関してのメディカルスクール構想には反対、(3)研究医養成の具体的施策を勧めるべき、(4)大学病院の借入金(42国立大学で1兆35億1132万4000円)の解消、大学病院への運営費交付金の増額、(5)低医療費政策を改め、医療費を国際水準に引き上げ、(6)すべてが実施されるべき、という6項目を要望している。 これらの提言のうち、医学部定員増とそれに伴う教員・設備の経費、施設基準の一部見直し、債務負担額の軽減策、診療報酬プラス改定による低医療費政策の転換が行われたことについ...