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救急の正しい治療、「研修必修化後」の医師優れる

レポート 2010年4月28日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

「臨床研修制度を評価することなく、制度を見直すのは問題」と指摘する徳田安春氏。 2004年度の必修化以降の卒後臨床研修を受けた医師の方が、それ以前に卒業した医師よりも、1次、2次の内科系救急において正しい治療法を実践しており、実際に患者が来た場合にも「対応が可能」と回答した医師が多い――。 こんな調査結果が2009年度厚生労働科学研究費補助金「医学部教育、臨床研修制度、専門研修を縦断するカリキュラムの作成と医師養成のあり方に関する研究」(研究代表者:徳田安春・筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター教授)で示された。 「新臨床研修プログラムを修了した医師は、旧プログラム修了医と比べて、救急医療においてより高い質のケアを提供し、より大きな自信を持っていることが考えられる」(徳田氏)。 救急は6つの選択肢から治療法を選ぶ設問 調査は、2009年11月に実施。全国の医師からランダムに選んだ卒後4~6年(新プログラム群)の医師135人(回答者数103人、回答率76%)、卒後7~9年(旧プログラム群)の医師144人(回答者数105人、回答率73%)を対象に実施。 調査では、(1)1次、2次内科系...