新型インフル諮問委の資料・議事概要を内閣官房が開示◆Vol.58

内閣官房・副長官補室は、m3.comの行政文書開示請求に応じ、2009年5月-9月に開催された新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会（全10回）の資料ならびに記録の残る3回分の議事概要を開示した（資料は文末に掲載）。 今年2月、時事通信は『新型インフル諮問委、記録残さず＝首相に答申の専門家会議--非公開の10回検証困難』として、「政府の新型インフルエンザ対策本部（本部長・鳩山由紀夫首相）は、国が採るべき方針を答申してきた専門家諮問委員会において、開いたすべての会議の議事録等の記録を残していなかった」と報じた。m3.comは、内閣官房副長官補室・新型インフルエンザ等対策室にこの報道内容が事実であることを確認（医療維新「新型インフル諮問委、「議事録なし」は事実◆Vol.54」参照）、同委員会の資料がその時点では非公開とされていたことから、行政文書開示請求を行った。 今回開示された資料によると、委員会の主な検討内容は、基本的対処方針、医療の確保等に関する運用方針、ワクチン確保、ワクチン接種の基本方針など。議題は明らかになったものの、議事概要が残されているのは10回中3回（1、9、10回）...