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「36協定の締結状況、公表できず」、厚労省が回答

レポート 2010年5月17日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国医師連盟と全国医師ユニオンは5月17日、「勤務医に対する労働基準法違反の処遇に関する厚生労働省への要望書」を基に、厚労省との交渉を行った。要望書は、全国の公的医療機関における医師職に関する36協定の締結状況の公表をはじめ、労働条件に関する情報開示や労働基準法に基づく改善指導を求める内容で、計14項目(下記参照)。同省側からは、労働基準局と医政局から計8人が出席した。 交渉後、記者会見した全国医師ユニオン代表の植山直人氏は、「36協定の締結状況などの公表に関しては困難だが、労基法に関する指導は積極的にやっていくとの回答だった。また積極的な回答があったのは、『勤務医の労働環境の改善及び労働基準法の遵守に関する検討会』の設置で、これを念頭に検討したいとの返事だった」と説明。 全医連とユニオンが提案している検討会は、(1)労働基準法の遵守を進めるための方策の検討、(2)勤務医の労働実態の把握と指導のあり方の検討、(3)労働基準監督署が是正勧告を行った医療機関の改善の取り組み内容と効果の把握、などを議論する場で、厚労省の関係部署のほか、医師、労働法の専門家、医療制度や医療経済の専門家などで構...