“医療事故調”、次なるステップに進展へ◆Vol.38
レポート
2010年5月18日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
民主党の「適切な医療費を考える議員連盟」内に、「医療安全管理と医療訴訟に関するワーキングチーム」が設置され、5月18日に設立総会が開催された。同ワーキングチーム座長は内山晃・衆議院議員、事務局長は吉田統彦・衆議院議員。 会議の冒頭、議連事務局長の梅村聡・参議院議員は、「厚生労働省の第三次試案、大綱案に対しては、賛否両論が出て、諸説乱れ飛ぶ状況になっている。結局、成案にはいまだに至っていない。一方で民主党も、野党時代の2008年6月に、当時のNC(ネクストキャビネット)として民主党案をまとめた。しかし、我々としてはこの案は第三次試案の対抗案とは考えておらず、患者との対話促進や死因究明のための案としている」と説明、その上で「政権交代してから8カ月が過ぎ、いろいろな形で議論を進化させていく時期に来たのではないか」とワーキングチーム設立の経緯を述べた。 梅村氏の指摘の通り、厚労省は2008年4月に“医療事故調”に関する第三次試案、6月に大綱案をまとめ、同6月に民主党も案を公表している(『21条改正で前進だが「警察への通知」残る』『民主党が厚労省『大綱案』の対案まとめる』を参照)。もっとも、その...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。