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「他院受診依頼の経験あり」8割、「勝手受診」問題も浮き彫りに

スペシャル企画 2010年5月19日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

岡山県保険医協会は5月19日、会員を対象に実施した「入院中の患者の他院受診 緊急実態調査」の第2次集計の結果を公表した。「自院入院中の患者を他院に診察依頼した経験がある病院・有床診療所」79.5%、「他院入院中の患者を外来診察した経験がある医療機関」59.1%と高率である一方、「他院入院中の患者を対診した経験がある医療機関」は23.5%にとどまった(詳細は、同協会のホームページを参照。PDF:1.52MB)。 さらに、「他院受診」の理由は多岐にわたり、入院医療機関からの依頼に限らない実態も浮き彫りになった。「従来から、患者や家族による『勝手受診』や、入院医療機関から『薬はかかりつけ医で』と指示され、他院受診するケースがあったが、今回の調査でこうした事例が報告された。これらは外来側医療機関が抱える二大問題」(岡山県保険医協会)。「勝手受診」とは、入院中であることを外来受診先に伝えず受診するケース。受診時に把握できない場合、レセプト審査の段階で初めて知り、査定されるなどの問題がある。 集計に先立ち5月18日、同協会では、長妻昭・厚生労働大臣に対し、他院受診に際し、(1)外来医療機関が処方料...