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プレパンデミックワクチンの備蓄継続に合意--予防接種部会◆Vol.7

レポート 2010年5月20日 (木)  村山みのり(m3.com編集部)

5月19日、第8回厚生科学審議会・感染症分科会・予防接種部会(座長:加藤達夫・国立生育医療センター総長)は、2006-2008年度の3年間、毎年1000万人分ずつ備蓄を行ってきたプレパンデミックワクチンについて、2010年度も引き続き補充・備蓄を行う方針に合意した。 プレパンデミックワクチンは、新型インフルエンザが発生する前の段階において、新型インフルエンザワクチンに変異する可能性が高い鳥インフルエンザウイルスを基に製造されるワクチン(現在はH5N1亜型を用いて製造し、原液として保存)。パンデミックワクチンは、新型インフルエンザ発生後に製造開始するため、実際に接種可能となるまでに一定の時間を要することから、安全性・有効性に不確定な要素があるとされつつ、次善策としてプレパンデミックワクチンの製造・備蓄が行われてきた。 2006-2008年度の3年間、新型インフルエンザ発生時の医療従事者・社会機能の維持に関わる人への接種を念頭に、毎年異なる株を用いて1000万人分ずつ備蓄を行ってきたが、2006年度備蓄分については3年とされる有効期限が既に経過しており、2007年度分も今年11月から順次有...