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小異を捨てて大同につき3学会を合併 - 前沢政次・日本プライマリ・ケア連合学会理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2010年6月11日 (金)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

日本プライマリ・ケア学会、日本家庭医療学会、日本総合診療医学会の3学会がこの4月合併して、日本プライマリ・ケア連合学会が誕生した。この6月には第1回学術集会を開催する。プライマリ・ケアの担い手として総合医・家庭医の重要性が指摘される中、同学会の今後の活動が注目されている。 連合学会の初代理事長に就任した前沢政次氏に、現状の医療の問題点、プライマリ・ケア関連の専門医制度をはじめ、今後の学会運営のあり方についてお聞きした(2010年5月16日にインタビュー)。 前沢政次氏は、「全人的医療の実践という、『大同』を国民にアピールすることが必要」と指摘する。 ――3学会の合併は、そもそもいつ頃から検討されたでしょうか。 2007年5月に、日本プライマリ・ケア学会の第30回学術集会が開催された頃です。日本医師会が生涯教育制度の見直しを検討しており、3学会に協力要請がありました。その議論の過程で、3学会がバラバラでいいのかという話が出たのがきっかけだと思います。 ――「日本プライマリ・ケア連合学会理事長就任に当たって」で、「小異を捨てて大同につくことで合併にこぎつけた」とあります(同学会のホームペー...