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理事長の任期2年間で専門医制度にメド - 前沢政次・日本プライマリ・ケア連合学会理事長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2010年6月18日 (金)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

「専門医制度は学会が作り、認定自体は第三者機関が実施する形がいいのでは」と語る前沢政次氏。 ――専門医と総合医・家庭医の割合ですが、5割程度が妥当ということですか。 諸外国を見ても、総合医的な仕事をする医師が5割、専門医5割というのが、一つの理想のバランスではないでしょうか。ただ、イギリスなどでも、GP(General Practitioner)のあり方が少しずつ変化しつつあります。 ――具体的にはどのように変化しているのでしょうか。 従来はGPが聴診器1本で対応するという形態が中心でしたが、ある程度専門性を持つ医師も少しずつ増えつつあるようです。 ――そうした医師は、どのような過程で誕生してきたのでしょうか。 以前は大学卒業の時点でGPを選ぶのが基本でしたが、今は専門医療をやった後に、その専門を生かしながら開業するケースが少しずつ出てきていると聞いています。スペシャリストとジェネラリストが明確に分かれていましたが、今はその境界が少しずつ曖昧になってきているのがイギリスの傾向でしょう。 米国では、ジェネラル・インターナル・メディスン(総合内科医)を除いて、ファミリー・メディスン(家庭医...