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「地域医療貢献加算」、青森では有床診・無床診で5倍の差

スペシャル企画 2010年5月25日 (火)  村山みのり(m3.com編集部)

青森県保険医協会は、県内の診療所における地域医療貢献加算の算定届出状況について、有床診療所の届出率は26%(226施設中58施設)だったのに対し、無床診療所の届出率は5%(578施設中30施設)と、5倍の差があったとする調査結果を発表した(有床診療所の届け出はしているが、稼働していない診療所は「無床」として集計)。 診療科別の届出件数は下表の通り。内科では届出を行った49施設中33施設が有床診療所。小児科診療所の届出はわずか4件で、精神科診療所では1件も届出はなかった。2月10日の中医協でこの点数の新設が提示された際、安達秀樹・京都府医師会副会長は、「精神科ではこの加算を導入した場合、医師が一睡もできない状況に陥ることになり、算定はできない」と指摘していた。青森県保険医協会は、「診療科によってハードルが異なり、精神科は算定できない加算であることが明らかになった。勤務医が疲弊して崩壊している精神科救急には全く意味がない加算」と主張。また、「ハードルが低いと予想されていた眼科(2件)、耳鼻科(3件)、皮膚科(1件)、泌尿器科(2件)も届け出は少数だった」とした。 また、地域ごとの届出状況に...