民主党内で“医療事故調”の議論が迷走?◆Vol.40
レポート
2010年5月28日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
民主党の「医療の無過失補償制度を考える議員連盟」が5月27日に発足、設立総会および第1回勉強会を開催した。会長は、森ゆうこ・参議院議員、顧問は、内山晃・衆議院議員、事務局長は石森久嗣氏。勉強会には厚生労働省担当者が出席した。 現時点での参加議員数は30人弱。「無過失補償制度を考える」との名称だが、議論はそれにとどまらない。設立趣旨には、現行の産科医療補償制度について、「適応は狭く、他の国の無過失補償制度とは大きく異なり、到底認められるものではない」とし、「死因究明、紛争処理、補償のあり方について幅広く検討する」と掲げている。 診療関連死の死因究明の在り方などを議論する議連として、同じく民主党の「適切な医療費を考える議員連盟」内に、「医療安全管理と医療訴訟に関するワーキングチーム」が5月18日に発足している(「“医療事故調”、次なるステップに進展へ」を参照)。同ワーキングチーム座長は内山議員であり、両方に所属している議員も複数いる。民主党内に、“医療事故調”を議論する場が二つ立ち上がったわけだ。 設立総会後、記者会見した森会長は、「適切な医療費を考える議員連盟は医療全般を議論する場であり...
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